インテルSSD 530シリーズ 120GB 耐久性テスト


インテル Boxed SSD 530 Series 120GB MLC 2.5inch DaleCrest Reseller Box SSDSC2BW120A4K5

インテルSSD 530シリーズ 120GBの耐久性テストを行った。1764テラで損壊した。


■2014年現在のSSDの寿命

【メーカ公開の耐久性データ表・クライアント用】

公開メーカ 保証書込容量(TBW) 5年換算の保障値 NANDフラッシュ書込回数
※損失含まず
crucial MX100系 73TB 1日40GB書き込み 562回(容量128GB)
286回(容量256GB)
141回(容量512GB)
シーゲート系
600 SSDシリーズ
36.5TB(容量120GB)
72TB(容量240GB)
72TB(容量480GB)
1日20GB書き込み
1日40GB書き込み
1日40GB書き込み
304回(容量80GB)
304回(容量120GB)
152回(容量480GB)
プレクスター M6Sシリーズ 73TB 1日40GB書き込み 562回(容量128GB)
286回(容量256GB)
141回(容量512GB)
OCZ Vertex 460シリーズ 21.9TB(3年保障値より逆算) 1日24GB書き込み
(3年で1日40GB)
182回(容量120GB)
91回(容量240GB)
45回(容量480GB)
インテルSSD 530 36.5TB(5年保障値より逆算) 1日20GB書き込み 456回(容量80GB)
304回(容量120GB)
203回(容量180GB)
101回(容量360GB)
76回(容量480GB)

SSDの磨耗状態(寿命)の誤解を避けるため、2014年8月現在、メーカの公開情報を提示しておく。メーカが品質保証しているSSDの書き込み総量は36.5~73テラが多い。現在、一流メーカが公開している動作保証はこれだと理解して欲しい。

■耐久テストの対称軸としての書き込み速度

SSDの耐久テストは可能性の一つとして速度とのバーターである可能性がある。ゆえに書き込み速度を提示する。SSDを構成するNANDフラッシュメモリの書き込み速度はイレーズ(消去)速度と密接な関連がある可能性がある。大エネルギーでNANDフラッシュメモリをイレーズすれば当然速度が速くなると推測でき、低エネルギーでゆっくりイレーズすれば遅くなると推測できる。
次の図は加速寿命テストプログラム「ssd_full_cmd」による速度オプション-Sを付けた計測結果だ。測定は各SSDに対して1アクセス1測定の原則に従い行った。「ssd_full_cmd」は一回に10GBのデータを書く。SSD内蔵のキャッシュメモリを瞬間的に蒸発させSSDの素顔の書き込み速度を調べる。

SSD 書き込み速度

■一般ユーザの1日の平均書き込み量の算出

SSDの耐久性を考えるに一日の書き込み量を理解する必要がある。これを10GB/日と計算する。この数字は「SSD寿命カウンタ」を設定しているPCにて測定した。「SSDの一日の書き込み量の調査」を根拠としている。

ssd_opthttp://ssdopt.dnki.co.jp/

OSの設定をSSD用に設定するフリーウェアを配布している。OSの設定に不安を感じる人は利用されたい。

■計測データ

Intel530
 

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本記事を読むにあたり、誤解なきよう次の記事を読んで欲しい。前提条件をまとめている。

  1. SSDの寿命の考え方と加速寿命テスト
  2. 120GB級SSD耐久性テストガイドライン
  3. SSD加速寿命テスト「ssd_full_cmd」

■データ集計・・・

インテルSSD 530シリーズ 120GB

上の図はCrystalDiskInfoを使い採取した。【E9】となっている箇所、これがS.M.A.R.T.と呼称するディスク情報のうち本SSDの消耗(寿命)情報を表すものと判断する。

————————
インテル SSD 530 消耗指数

こちらがグラフにした際の画像だ。
当初CrystalDiskInfoのログの蓄積がわからず試行錯誤しているためグラフの計測が途中からスタートしているが、実際には100から計測をしている。

ssd_full_cmd ログ

ssd_full_cmdのログを見るとテストを開始して、実稼動4日経過した8/11日に丁度530の製品保障値を突破していることが判る。CrystalDiskInfoで8/11の時の指数をとればドンぴしゃりを得られたのだが仕方ない。簡易式を採用する。

目盛り一つあたりの書き込み量 4069GB = 113941GB / (100-72)
∴ 目盛り約9 = 36500GB / 4069

強引だが切り上げて10とする。
インテル530シリーズ120GBにおいては、【E9】の値が100~90までがメーカ保障値に該当すると思われる。
90~1はマージン、安全率と判断する。

本サイトでは通常は次のガイドラインに従う。

  • 設計上の計数範囲の50%を安全係数とする。つまり100~50までが推奨使用範囲であり、49~1まではマージンと考える。
  • 壊れるまで書き込めたデータ量の1/3

530においては、これは当てはまらないと思う。インテルの製品なのだからインテルの公式発表が全てなのだ。

■インテル
インテル530 120GBのフラッシュメモリ

念のため分解し、内蔵のNANDフラッシュメモリの型式をチェックする。29F16B08という型式は判る。
Webで検索したがインテル製という事はわかるがデータシートから何nmプロセスのフラッシュメモリかはわからなかった。

インテルSSD530シリーズは20nmプロセスという記事を見るのみであった。
CFD販売東芝製HG6Qが総書き込み量338テラバイトであったことから、5%増しということで355テラバイト総書き込み量と推定する。

■191テラバイト目、 9.5情報

本SSDの耐久性が計数カウンタの半分を切った。

インテル SSD 530 耐久テスト

S.M.A.R.T.(ディスク装置の内部情報を取る機能)のラベルID:E9が50を切った。現在46である。インテルのアナウンスでは通算書き込み36.5テラバイトでありラベルID:E9が90までをメーカ保障値としている。

名門インテルは設計上の安全率を90%確保していると表現できる。いや、実はSSD部門の担当者が5年保障×一日に良いところ20GBも書けば良いところだろうと36.5テラとしている気がしてしょうがない。設計上の寿命/保障値は別にあるように思えないのだが。。。あるとすれば、ラベルID:E90が50となる所だと思うがまあ、これは外野の推測である。

インテル SSD 530 耐久テスト

さて、ラベルID:E90の遷移をグラフで示す。9/3前後に51になっている。おおむねここが計数の折り返し点と言えるだろう。

インテル SSD 530 耐久テスト

ssd_full_cmdのログを見る。残念ながら9/3のログがない。このタイミングでPCのコンセントスイッチがうっかり入り電源が落ちているためこの日はテストを中断しているのである。このため出ていない。代替として9/4日の186テラバイトを参考にする。

インテル530 120GBの推測上の推奨使用範囲は約1/3の120テラバイトと筆者は推測する。ただし、インテルの発表する推奨使用範囲は36.5テラバイトである。

おそらくこのテストはラベルID:E90が1になる時に372テラバイト前後となりこのSSDは完全に燃え尽きるのではないかと思われる。

設計者の個性というか手癖の違いを感じる。東芝やプレクスターは計数値がボトムに着底しても100テラ以上書けた。インテルの場合はボトムどんぴしゃりに合わせて計数しているように感じる。

■338テラバイト目、 14.10.09情報

141009B

本SSDの寿命を示すとおぼしきS.M.A.R.T.の0xE9識別子はこのタイミングで1になった。以上より338テラが設計上の計測限界と結論する。これ以上いくら書いてもS.M.A.R.T.上からはインジケータ上からは判らない。

■1764テラバイト目、 15.04.21情報

150421A

このタイミングでOSがエラーを表示する。ここでssd_full_cmdも永久ループに入り処理が止まった。

chkdsk

chkdskを書けたところ71個のファイルの処置を検出した。これを持ってして本SSDの終了を宣言する。

■SSD寿命カウンタへのフィードバック

本記事は、「SSD寿命カウンター」、延命高速化ソフト「プチフリバスター」、NTFSのSSD最適化ソフト「SSDブースター」の検証資料の作成も兼ねている。さっそく本SSDの情報は「SSD寿命カウンター」に実装している。

plxt

本記事の情報はSSDの寿命測定ソフト「SSDカウンタ」最新版にフィードバックしている。この版は現在最新版に反映され、アップデータとして配布している。

SSD寿命測定

このSSDのユーザはこれでこれで寿命の問題から開放可能だ。。

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