先日SSD業界に参入したPanasonic製SSD RP-SSB120GAK Black 120GBを
分解、各種ベンチマークテスト、消費電力測定、ダメージテストを実施しました。
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★★SSDの性能の極限を極める!高速化ソフトプチフリバスター
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まずは節電装置の有無からチェックします。
■LPMの対応チェック
LPM(節電装置)の対応をチェックしました。
現在使っているディスク装置がLPMへ対応しているかを調べるツール「LPMChk」を使用。
LPM(HIPM)には対応していませんでした。
INDILINXのコントローラを搭載。
IDX500M10が鎮座していました。
OCZ製というのが判ります。
搭載のNANDと思われるICはTOSHIBAと印刷があります。
右上の写真のゴムシートが貼り付けてあるICがINDILINXのコントローラです。
発熱対策は考慮していますが東芝製のように、NANDにも徹底してゴムシートをつけてはいません。
左上の写真の基盤の背面、左側下部に丸い部品が2つあるのが気になります。パッと見、コイルに見えます。INDILINXは大容量キャッシュメモリを搭載し、プチフリ対策をして一世を風靡したメーカーです。
■CrystalDiskMark3によるベンチマーク
CrystalDiskMarkテストは64ビット版で実行。
CrystalDiskMark3でテストする時は基本、デフォルトを選んでいます。
サンドフォース製のコントローラを採用しているメーカはここを、0FILL, 1 Fillにしている場合があり、0FILL, 1 Fillだとデータの内容が同じためデータを圧縮して高速化を狙っている機種だとスコアが伸びるのです。
実際に計測したスコアは以下の通りです。
左が初期値、右がSSD高速化ソフトプチフリバスターを適用させた場合の値です。
他のSSDと比べると「プチフリバスター」でのスコアアップの恩恵が
少し小さく思えます。
読み込み、書き込みのスコアは共に高いです。
■消費電力測定テスト
ベンチマーク測定時にSSDとPCを繋ぐ5Vの電源供給ケーブルに0.1Ωの抵抗を入れこの間の電圧を測定し、流れる電流を逆算しました。
比較として
CSSD-S6T256NHG6Q 黄色
ADATA SP 600 青
crucialCT256MX100SSD1 緑
のデータも記載します。
本SSDは赤の線です。
待機電力は高くありませんが、消費電力が高い傾向にあります。
本SSDの消費電力は以下の通りです。
・最大消費電力:2.7W = 5V × 0.54A
・待機時消費電力:0.6W = 5V × 0.12A
■ダメージテスト
どんなSSDも使っているうちに必ず遅くなります。
SSDがプチフリ現象を100%克服したとしてもNTFSフォーマットである限りは絶対に速度劣化現象が現れると思った方が良いです。
純度100%の最悪のコンディションを作るソフト、「スペースデデフラグ」を今回のテストに使用しました。
SSDの内部構造をミジン切りにする。極限化にSSDを追い詰めます。
これを今回のSSDに掛けます。
スペースデデフラグを掛けると各種操作が劇的に遅くなります。
従いパーテーションを次のように割り、ケースバイケースでテストを実施。
5GBのパーテーションは、初期化状態、ミジン切り状態、ミジン切り状態にしたとの最適化検証用、の3つの用途に使用。最後の残り全部は一般的なテストに。
スペースデデフラグを掛ける時、ここでは空き領域は10%になるようにしています。
断片化後はスコアが落ちているのが分かります。
HD Tune Proのスコアを見るとスコアは落ちたモノの動作は安定しているのがわかります。
これを「MyDefragブースター」を使い最適化すると再び元に戻ります。
「スペースデデフラグ」でSSDがこのように速度劣化する事が判ります。そして、これを 最適化すると再び元のスペックに戻ります。今回は「MyDefragブースター」のプレミア版が持っているレベル4のデフラグ(最適化)をかけました。
式名称は「SSD対応MyDefragブースター」です。
フリーウェアの定番デフラグ「MyDefrag」のミドルウェアとして無料配布しているので上手に利用して下さい。
http://ssdbooster.dnki.co.jp/
■総評
CrystalDiskMark3の結果を見ると、最近計測したSSDの中ではスコアが良い部類に入ってきます。
読み込み、書き込み共に高く、CFD販売に次いでスペックが高いです。
ダメージテスト時のディスク断片化後もスコアこそ落ちるものの動作は安定していました。
ただし、LPMに対応していないという事で引越し先のSSDとしてお考えの場合は注意してください。OSをクリーンインストールする場合は問題ありませんが引越しの場合、もしも、LPMを極め打ちで指定するソフト、ドライバ等が入って居る機材ではLPM問題が起きます。
LPMについては詳しくはこちらをご参照下さい。